この記事ではベイブレードバーストシリーズ初代主人公機・歴代ヴァルキリーシリーズの現時点での全種類を紹介していきます。
ヴァルキリーシリーズをざっくり知りたい方向けの内容になっています。
どんなベイ?
ヴァルキリーは右回転のアタックタイプで、大型の3枚刃の剣が特徴です。
また、使い込むごとに性能が変化して強くなったり、フルパワーでシュートすることで強化されるといった「覚醒」システムが搭載されることが多く、主人公機らしいかっこよさを感じるギミックを盛り込んだシリーズになっています。
使い手
©Hiro Morita, BBBProject, TV TOKYO
使い手はバーストシリーズの初代主人公・蒼井(あおい)バルトです。
アニメでは第1期「ベイブレードバースト」、第2期「ベイブレードバースト神」で主人公を務めています。それ以降は新キャラクターが主人公を務めていきますが、バルト自体は毎シーズン登場しています。
ベイバトルが大好きな少年で、最初は相棒のヴァルキリーを使いこなせず力を発揮できないことが多かったですが、話が進むにつれてヴァルキリーと共に成長し数々のライバルを破り、世界王者まで上り詰めています。
現在は成長しレジェンドブレーダーとなり、世界中のブレーダー達の憧れの的となっています。
ヴァルキリー.W.A(ウイング・アクセル)
2015年7月18日発売 B-01 DXスターター アタックタイプ |
初代ヴァルキリー。ベイブレードバーストシリーズ元祖アタックタイプベイブレードです。ベイロガー付きのDXスターターセットで販売され、のちに廉価版のエントリースターターセットとしても登場しています。
大きな3枚の剣を持つレイヤーと、スタジアムを動き回るドライバーで相手に激しい攻撃をしかけることができるシンプルなアタックタイプ。
これまでのベイブレードシリーズ(爆転、HMS、メタルファイト)では相手より長く回るか相手をスタジアムの外に弾き飛ばす勝ち方しかありませんでしたが、バーストシリーズで新たに相手を破壊するバーストフィニッシュという勝利方法も増えたため、これまで以上にアタックタイプとしての可能性を広げた機体と言えます。
アニメ本編には登場していませんが、アニメ化の予告映像のパイロット版にて登場しており少しだけアニメでのバトル映像を見ることができます。
ビクトリーヴァルキリー.B.V(ブースト・ヴァリアブル)
2016年4月2日発売 B-34 スターター アタックタイプ |
2代目ヴァルキリー。デュアルレイヤーシリーズで登場。ライトランチャー付きのスターターで販売。
初代ヴァルキリーをより攻撃に特化させたような性能で、レイヤーの3枚の剣も大型化し、さらに角度もついたことでアッパー攻撃も可能になりました。ドライバーのヴァリアブルにはラバー素材の軸が採用されたことで、スタジアムにグリップして素早い動きが可能になりました。
さらにヴァリアブルドライバーは、ラバー軸の磨耗しやすい性質を逆に利用し、使い込んで軸が削れるほど平らになって機動力が高くなっていくように設計されています。使い込むことによってパーツの性能が上がるこの現象を「覚醒」と呼び、ベイを使い込む楽しさをより発展させた画期的なシステムになっています。
アニメではベイブレードバースト1期でバルトが使用し、実際の商品と同じように徐々に覚醒させていくことで共に成長。全国を舞台にライバルとバトルを繰り広げます。
ゴッドヴァルキリー.6V.Rb(シックスボルテックス・リブート)
2017年3月18日発売 B-73 スターター アタックタイプ |
3代目ヴァルキリー。神(ゴッド)レイヤーシリーズで登場。エントリーランチャーがついたスターターセットとして販売されました。
初の可動式刃のレイヤーを搭載。内部のバネによって刃がバウンドし、相手を強力に弾き飛ばすことが可能になっています。ディスクは新たに「コアディスク」システムが採用され、フレームという追加パーツをディスクに取り付けることが可能となりました。ドライバーのリブートは遠心力によって内部の細いフラット軸が飛び出し、回転が落ちる後半に引っ込むことで本体の大きな軸が接地し加速する自動変形ギミックが搭載されています。
また、このゴッドヴァルキリーは強化パーツが存在し、レイヤーのチップを撃(ストライク)ゴッドチップ、フレームをスター、ドライバーをアルティメットリブートに付け替えることで完全体の撃ゴッドヴァルキリー.6S.Ulにすることができます。フレームとドライバーは他のベイにも着けられますが、撃ゴッドチップのみゴッドヴァルキリー専用パーツになっていたりと、主人公機らしい特別感があるものになっています。
アニメではベイブレードバースト神に登場し、世界を舞台にバトルを繰り広げます。バウンド刃が徐々に覚醒していきバルトと共に成長する姿が描かれました。終盤では撃ゴッドチップ、アルティメットリブートを搭載(スターフレームは未登場)して進化していきます。
ウイニングヴァルキリー.12.Vl(トゥエルブ・ボルカニック)
2018年3月17日発売 B-104 スターター アタックタイプ |
4代目ヴァルキリー。超Z(チョウゼツ)レイヤーシリーズで登場。エントリーランチャーが付属したスターターセットとして販売されました。
レイヤーにメタルが内蔵され重量・攻撃力が激増したアタックタイプです。ドライバーは背の高いフリー回転フラット軸のボルカニックドライバーを搭載。背が高いことによってより立体的なアタックが可能となりました。
ヴァルキリーシリーズの中では唯一のフリー回転軸持ちの機体で、ラバー軸とはまた違った軌道で加速ができるベイブレードになっています。
アニメではベイブレードバースト超Zにてバルトがアイガの父・タイガの協力のもと作り上げました。タイトルマッチでのゼットアキレスとの壮絶なバトルは必見!
超Zヴァルキリー.Z.Ev(ゼニス・エボリューション)
2018年11月17日発売 B-127 スターター アタックタイプ |
5代目ヴァルキリー。超Zレイヤーシリーズのヴァルキリー第2弾で、エントリーランチャー付属のスターターセットとして販売されました。
レイヤーには新システムの「超Z覚醒システム」が搭載されています。超Z覚醒は、高いパワーでシュートした時に、回転力によってレイヤー内部の刃が飛び出し攻撃力が上がり、さらに飛び出した刃が連動してストッパーの役割も果たすことでバーストしなくなるというものになっています。この超Z覚醒により、自滅バーストを恐れずに全力で相手にぶつかっていける超アタック特化ベイとして進化しました。
ディスクのゼニスはメタルとラバー刃が融合した新設計の一体型ディスクになっており、レイヤーだけでなくディスクでの攻撃も強力になっています。ドライバーのエボリューションは、ビクトリーヴァルキリーに搭載されていたヴァリアブルドライバーの背を高くした性能で、元々の背が高いため、軸が削れ切って覚醒した時に平均的なドライバーの高さと同じになるよう設計されています。
アニメではベイブレードバースト超Z後半にバルトが使う新機体として登場し、最終回ではアイガの超Zアキレスとチャンピオンの座をかけて激闘を繰り広げています。
スラッシュヴァルキリー.Bl.Pw 烈(ブリッツ・パワー レツ)
2019年3月16日発売 B-134 ブースター アタックタイプ |
6代目ヴァルキリー。GT(ガチンコ)レイヤーシリーズで登場。ヴァルキリーとしては初めてランチャーなしのブースターとして販売されました。
大型の3枚刃のベースに加え、固いロックと変重心のウエイトによって高い攻撃力を持ちます。レイヤーは3パーツに分割でき、他のGTシリーズのパーツと組み替えることも可能です。ディスクのブリッツは回転中に刃が開き相手を攻撃する、メタルとプラスチックの一体型になっています。このブリッツディスクは重量も高く、大会での使用頻度が高いパーツにもなっています。ドライバーのパワーはレイヤーをロックするためのバネが軸先にも直結しており、ベイが衝撃を受けると軸が縮み、バネを押し込むことでロックが硬くなるという仕組みになっています。
アニメではベイブレードバーストGTに登場。このころにはバルトがシニアクラスになっていたため登場自体は少なめですが、後輩たちと熱いバトルを繰り広げています。
ブレイブヴァルキリー.Ev’ 2A(エボリューションダッシュ ツーエー)
2020年4月25日発売 B-163 ブースター アタックタイプ |
7代目ヴァルキリー。超王(スパーキング)レイヤーシリーズで登場、ブースターとして販売されました。
コロコロコミック読者デザインコンテスト受賞案をもとに制作された機体で、ヴァルキリーの顔の部分にはブレーダーのバルトの頬のマークと同じものが刻まれています。
レイヤーはラバーとプラスチックが融合したバウンド刃のリングと、大型のラバー刃を搭載したシャーシで構成されており非常に高い威力を持つベイになっています。ドライバーはエボリューションのバネを硬くして、バースト耐性を強化したバージョンであるエボリューションダッシュが採用されているため、ほとんどバースト負けを恐れずに相手にぶつかっていける性能になっています。
アニメではベイブレードバースト超王に登場。レジェンドブレーダーとなったバルトが使用し、同世代の他のレジェンドや、新世代の新キャラクターたちと激しいバトルを繰り広げています。また、超王シリーズはタッグバトルも多く、これまでのライバルたちとチームで共闘するシーンも見どころです。
セイバーヴァルキリー.Sh-7(ショット セブン)
2021年7月17日発売 B-187 スターター アタックタイプ |
8代目ヴァルキリー。DB(ダイナマイトバトル)レイヤーシリーズで登場したヴァルキリーです。
バトル中にベイがジャンプし空中攻撃ができるド派手なギミック搭載のアタックタイプです。
またレイヤーには、ラバーの刃が使っていくうちに摩耗して剥がれることで、新たな攻撃刃が出現する覚醒ギミックがついています。
アニメでは初代主人公・蒼井バルトが使用し、バルトを尊敬する後輩ブレーダーのラシャド・グッドマンも赤いセイバーヴァルキリーを使用しています。
ラシャド版の赤いセイバーヴァルキリーは、商品内に低確率でレアカラー仕様として封入されていることがあります。
アルティメットヴァルキリー.Lg.V’-9(レガシー・ヴァリアブルダッシュ ナイン)
2021年12月13日発売 B-193 ブースター アタックタイプ |
9代目ヴァルキリー。DBレイヤーシリーズヴァルキリーの第2弾。
この記事でも紹介してきた、初代~8代目の全ての歴代ヴァルキリーのデザインや性能を受け継いだ、ヴァルキリーシリーズの集大成ともいえるベイブレードです。
これまでのヴァルキリーシリーズを意識したデザインを取り入れつつ、強力なラバー刃を搭載したレイヤーで超強力な攻撃をしかけます。
ディスクのレガシーはダウンフォースを生み出し、ドライバーのヴァリアブルのラバー軸のグリップ力をサポートすることで、ヴァルキリーらしいド派手な超高速機動を可能としています。
猛スピードで暴れ回り、強力なラバー攻撃でどんな相手も粉砕する、まさにアタックタイプの到達点といえる機体です。
アルティメットヴァルキリー.W’.A’-9(ウイングダッシュ・アクセルダッシュ ナイン)
2022年11月12日発売 B-205 バーストアルティメットVSセット収録 アタックタイプ |
アルティメットヴァルキリーのバージョン違い。ポジションとしては9.5代目といえるヴァルキリーです。
このヴァルキリーは新型のスプリガンとセットになった商品に付属していたもので、先ほどのブースター版のアルティメットヴァルキリーとパーツ構成が変更になっています。
レイヤーの構成はそのままに、ディスクとドライバーが、それぞれ初代ヴァルキリーを進化させたウイングダッシュとアクセルダッシュになっています。
ブースター版のアルティメットヴァルキリーと比べると動きが抑え気味になっていますが、代わりに自滅も減り扱いやすい性能になっています。
まとめ
今回は歴代ヴァルキリーシリーズを紹介しました。
主人公が使うシリーズなだけあって、激しくぶつかって派手に勝てる!というベイブレードになっています。
覚醒などを含む一部のものは激しく暴れすぎて自滅場外などもあり、扱いがやや難しい部分もあります。
しかし練習すれば相手を勢い良く吹き飛ばしたり、バーストフィニッシュでバラバラに破壊したりと爽快感のあるバトルが体感できるので、アタックタイプのベイが使ってみたい!という場合はヴァルキリーシリーズを手にとってみると良いと思います!
また、その他の歴代シリーズも紹介しているので、興味があればぜひあわせてご覧ください。