この記事ではベイブレードの歴代のドラグーンシリーズをまとめた上で、簡単な解説も加えて紹介しています。使い手は、爆転シリーズ主人公の木ノ宮タカオ。
伝説の主人公機・ドラグーンをまとめてご覧いただけます。ドラグーンシリーズを知りたい!という方はぜひお付き合いください。
- 1. アルティメットドラグーン
- 2. ドラグーングリップアタッカー
- 3. ドラグーンS(ストーム)
- 4. ドラグーンF(ファントム)
- 5. ドラグーンV(ビクトリー)
- 6. ドラグーンV2(ビクトリー・ツー)
- 7. ドラグーンG(ギャラクシー)
- 8. ドラグーンGT(ギャラクシー・ターボ)
- 9. ドラグーンMS(メタルストーム)
- 10. ドラグーンMS(メタルストーム)アルティメットバージョン
- 11. ドラグーンMF(メタルファントム)
- 12. ドラグーンストーム.W.X(ウイングエクストリーム)
- 13. ドラグーンファントム.G.V(グラビティヴァリアブル)
- 14. ドラグーンビクトリー.St.Ev(スティングエボリューション)
- 15. まとめ
アルティメットドラグーン
初代ドラグーンであると同時に、記念すべきベイブレードシリーズ最初の機体となります。初期型ゆえのシンプルな十字形のアタックリングが特徴。
アニメではGレボリューションの回想シーンで、幼少期のタカオが使用するベイとして登場しました。
ドラグーングリップアタッカー
2代目ドラグーン。史上初、軸先にラバー素材を採用し、高摩擦によるスピードを実現させた画期的なモデル。
ラバー軸攻撃型というコンセプトは今後のドラグーンに受け継がれるだけでなく、後継シリーズのメタルファイトシリーズ・バーストシリーズの主人公機にも多く採用されるなど広く影響をもたらしています。
また、このドラグーンからアタックリングが聖獣の横顔を模したデザインになり、爆転シリーズのデザインの基盤ともなっています。
アニメでは無印のタカオの最初の使用ベイとして登場。ただしその時点ではタカオが青龍のビットチップは所持していなかったため、ドラグーンではない通常のベイ扱いになっています。
ドラグーンS(ストーム)
3代目ドラグーン。史上初の左回転ベイ。また、この機体からドラグーンシリーズ=左回転として定着していきます。
それだけでなく、革命的新システムのスピンギアを初導入したベイでもあり、コア部分に当たるスピンギアを他のベイと付け替えることで右回転にすることも可能。逆に、右回転のベイにドラグーンのスピンギアを付け替えることでそのベイを左回転にしたりといったことも可能で、ベイブレードの遊びの幅を大きく広げた名機と言えます。
カラーはシールが黄緑色の初期版と赤色のアニメ版の二種があり、初期版は漫画版で活躍し、アニメ版は文字どおり爆転アニメ無印(一期)にて激闘を繰り広げました。
現在ネットオークションなどで出回っているのはアニメ版が多いです。初期版はアニメ前の商品ということもありあまり数が出回っておらず、ドラグーンシリーズの中でも特にプレミアのつきやすい機体になっています。
アニメではタカオが自作したベイに、キョウジュが調整を加えたことにより完成。
ドラグーンF(ファントム)
4代目ドラグーン。2層構造のアタックリングを搭載した機体。他のベイにあるフリー回転リングの2層構造でなく、異素材のパーツを融合した固定型の専用二重アタックリングで攻撃力と強度をアップさせるという独自のシステムになっています。
軸先は大型のラバー軸を搭載し機動力がアップしています。
アニメではキョウジュが開発したベイで、無印のアメリカ戦から最終回のロシア戦までタカオの愛機として使われます。
ドラグーンV(ビクトリー)
5代目ドラグーン。新システム「マグネシステム」を初導入したベイブレード。本体に磁石を内蔵し、スタジアムにもマグネブロックをセットすることによって磁力で反発、軌道を急激に変化させることができます。
軸先はアルティメットドラグーン以降、久々のプラスチック軸で、さらにベイの背も高めなこともあって持久力が高く扱いやすい性能になっています。
ちなみに2002からキャラデザインが変更になったことで、パッケージのタカオのデザインがドラグーンFまでのアニメ無印のものと大きく変わっていたことが話題になりました。
アニメでは新シリーズの2002で第1話から登場。
ドラグーンV2(ビクトリー・ツー)
6代目ドラグーン。マグネシステムのドラグーンの第2弾モデルで、新パーツ「マグネウェイトディスク」を搭載。文字どおり磁力を内蔵したウェイトディスクで、これによりさらにベイのマグネパワーが増加。
ブレードベースには新システムのサポートパーツが採用され、他の対応パーツと付け替えることでブレードベースの性能をより細かく調整することもできるようになりました。
さらに軸先もラバー軸が復活し、機動力とマグネパワーを両立した屈指のマグネベイとして登場した機体です。アニメでは、珍しくキョウジュではなくマックスの母ジュディが開発したベイになっています。
ドラグーンG(ギャラクシー)
7代目ドラグーン。新システム「エンジンギア」を初搭載したベイブレード。
シュート前にエンジンギアのゼンマイを巻いてチャージしておくと、シュート時の遠心力でブレードベースのクラッチが作動しエンジンギアが発動。ベイ本体の回転に加えさらにエンジンギアが高速回転することによってベイを加速させるメカニカルなギミックになっています。
軸先はドラグーンシリーズでは唯一のメタル素材。
アニメではGレボリューション第1話から登場。世界大会で様々なライバルと対決。
ドラグーンGT(ギャラクシー・ターボ)
8代目にして、爆転のプラスチックシリーズ世代としては最後のドラグーン。
エンジンギアモデル第2弾のドラグーンで、エンジンギアのパワーをより向上させた「エンジンギアターボ」を搭載したモデルです。エンジンパワーの解放時間を短くした代わりに、瞬間的な威力を極限まで高めた超速攻型の機体。
軸は再びラバー素材が復活。また、軸先は取り外して対応の別軸に交換できる構造になっています。
アニメでは世界大会後半でキョウジュが完成させ、決勝戦ではカイのドランザーGTと激闘を繰り広げます。
ドラグーンMS(メタルストーム)
9代目ドラグーン。完全リニューアルモデルHMS(ヘヴィメタルシステム)シリーズで登場した機体。
アタックリングにプラスチックとメタルが融合したことによって破壊力が格段にアップ。さらにサイズがひとまわり小さくなり、かつおなじみのラバー軸を搭載しているためスピードが非常に高いです。
これまでのマグネやエンジンギアのギミックとうってかわって、機体の純粋な回転力のみで機動力を追求したドラグーンの原点に帰ったとも言えるモデルになっています。
ちなみにHMSシリーズからは全ベイデフォルトで両回転可能。
アニメではキョウジュがエミリーやミハエル協力のもと完成させた新型ベイで、コントロールには非常に高い技術が必要とされる設定でした。
ドラグーンMS(メタルストーム)アルティメットバージョン
10代目ドラグーン。MSの進化版で、アタックリングのメタル部分に聖獣の顔が刻まれドラグーンらしさが増し、加えてスパイク部分が強化されています。ラバー軸は軸幅が拡張されたことによって極限までスピードが高まっています。
ドラグーンMSよりもさらに大暴れするためうまくシュートしないとすぐに自滅してしまいますが、使いこなせれば爽快感は抜群の機体です。
アニメではGレボリューション最終回で登場。ドラグーンMSがタカオたちの想いに応え、自身で姿を変えて誕生しました。爆転アニメシリーズは基本的に新型ベイは自分たちで開発するため、ベイが自ら姿を変えるというのは非常に珍しい展開です。
ドラグーンMF(メタルファントム)
11代目かつ最後のドラグーン。収録がランダムブースターという、主人公機としては異例の販売形態が特徴のベイブレード。これまでのドラグーンと比べデザインがガラッと変わり、上記のランブー収録という売り方も相まって当時は批判もあったようです。
ドラグーンの中でも重量が高くスピードよりもヘビーなアタックを得意としており、性能自体は高いものになっています。
アニメは未登場で、漫画のみタカオが手に持っている場面が描かれています。
ドラグーンストーム.W.X(ウイングエクストリーム)
ここからはベイブレードバーストシリーズで復刻されたドラグーンになります。バーストとしては初代、通算では12代目のドラグーン。ベイブレードバーストシリーズで爆転のドラグーンSを再現した機体。wbba.ストア(ベイブレードの公認ストア)で販売された他、予約限定の20周年記念セットにも収録。
レイヤー(アタックリングに該当するパーツ)が新規で作られ、ディスク(ウェイトディスク)とドライバー(ブレードベース)部分はバーストシリーズでもともと登場していたパーツの中から本家の性能に近いものを選出し構成されています。
本家ドラグーンS同様激しい動きでアタックをしかけるだけでなく、バーストシリーズで実装されている、相手を破壊して勝利する「バーストフィニッシュ」も可能。
ドラグーンファントム.G.V(グラビティヴァリアブル)
バーストでは2代目、通算では13代目のドラグーン。wbba.ストアで販売された他、予約限定の20周年記念セットにも収録。こちらもストームと同じく、できるだけ本家に近いパーツで構成されています。本家の二層構造のデュアルアタックリングシステムは実装されず、該当部分は赤塗装で再現。
ドライバーのヴァリアブルは軸先が削れると軸全体が平らになっていくように設計されており、使い込むほどスピードが上がっていきます。
ドラグーンビクトリー.St.Ev(スティングエボリューション)
バーストでは3代目、通算では14代目のドラグーン。ランダムブースターのアタリ枠で収録された他、予約限定の2020Vセットにも収録されています。これまでのバーストの爆転復刻モデルは重量が軽いことで現行のベイに比べ性能が低めだったため、対策としてビットチップ部分がメタル素材に改良されています。
軸は、バーストではマグネシリーズに該当するパーツがないため、ラバー軸のエボリューションドライバーで代用されています。このエボリューションもドラグーンファントムのヴァリアブル同様、使えば使うほど軸が削れてスピードが上がる構造になっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。ドラグーンは主人公機なだけあって、特に種類の多いモデルになっています。それに、バーストシリーズでも定期的に復刻されていることからその根強い人気も伺うことができます。当時やっていた人にも、現在ベイブレードをやっている人にもドラグーンの魅力が伝われば幸いです。