ラバー軸を搭載し高機動力が特徴のドラグーンシリーズ。ではこれらの中で一番スピードが速いのはどれなのか?実際に速さを検証していきます!
2017年に、それまでに出ていたドラグーンシリーズ(爆転アルティメットドラグーン~バースト復刻版ドラグーンファントム)のスピード検証をやったのですが、この記事ではそれに加えて、以降登場したドラグーンシリーズの計測も行い最新版として検証します。
検証の前に、歴代のドラグーンシリーズの種類をおさらいしたい方はベイブレード歴代ドラグーンシリーズ一覧と簡単解説を見てみてください。
検証の内容
検証結果の前にまずは簡単にルール説明です。
検証は、バーストシリーズのスタンダードスタジアムで行います。
スタジアムには赤い線をつけてあります。ベイをシュートし、ベイが軌道に乗って外周を回り始めて、軸先が赤い線を最初に超えた段階をスタートとします。そこからスタジアムを5周し、軸先が赤い線を超えた瞬間にタイマーストップ。記録確定となります。
エンジンギアシリーズはエンジン使用、HMSシリーズは全て左回転で検証します。
注意として、今回の検証は「シュート直後の短時間の瞬間的なスピード」をメインに検証しています。スタジアムの広さや周回数などの設定次第では結果や順位が変わってくると思います。またシュートの技術でも結果が変わり、今回の結果が絶対というものではないのであくまでも目安としてご覧ください。
結果
最新版動画も製作しましたので実際の映像を確認したい方はこちらをご覧下さい!
結果をすぐに見たい方はこのままスクロールしてください。
歴代ドラグーンスピードランキング | ||||||
順位 | ベイブレード名 | タイム | ||||
1 | ドラグーンMS | 2秒53 | ||||
2 | ドラグーンMSアルティメットバージョン | 2秒60 | ||||
3 | ドラグーンG | 2秒63 | ||||
4 | ドラグーンMF | 2秒76 | ||||
5 | ドラグーングリップアタッカー | 2秒93 | ||||
6 | ドラグ―ンF | 3秒10 | ||||
7 | ドラグーンストーム.W.X | 3秒16 | ||||
8 | ドラグーンファントム.G.V | 3秒59 | ||||
9 | ドラグーンファントム.G.V(覚醒) | 3秒69 | ||||
10 | アルティメットドラグーン | 3秒70 | ||||
10 | ドラグーンビクトリー.St.Ev(覚醒) | 3秒70 | ||||
12 | ドラグーンGT | 3秒83 | ||||
13 | ドラグーンS | 4秒09 | ||||
14 | ドラグーンビクトリー.St.Ev | 4秒36 | ||||
15 | ドラグーンV2 | 4秒73 | ||||
16 | ドラグーンV | 4秒76 |
このような結果となりました。
では次に、ひとつひとつの結果を見ていきます!
第16位
ドラグーンV(4秒76)
軸がプラスチックなので仕方ないかなという感じですね。
まあドラグーンVは扱いやすさが売りだと思うので「スピードが出づらい=自滅しにくい」とポジティブに捉えましょう。
第15位
ドラグーンV2(4秒73)
ラバー軸ながらもあまり記録を伸ばせませんでした。しかしこれには理由があります。
V2は軸先が他のドラグーンと比べてもあまり出っ張っていないので、軸先が段差にひっかかりにくく、軸パーツがそのままスタジアムの段差に乗り上げてしまいやすいのです。
そのため全力シュートするとほぼ確実に段差を超えてしまい、失速あるいは自滅といった感じになって計測できなくなってしまいます。
こういった理由から検証ではやや抑えめのパワーでシュートしており、それによって記録を落としてしまったと言えます。なので実際のバトルで全力シュートすれば記録以上のスピードでのアタックも可能でしょう。
第14位
ドラグーンビクトリー.St.Ev(4秒36)
バーストシリーズ復刻版3機目のドラグーンビクトリー。復刻の他の2機、ストームやファントムと比べ大きくタイムが落ちています。
メタルビットチップシステムによるレイヤーの重量アップや、もともと重さのあるスティングディスクを搭載していることなどによりスピードが落ちてしまったということでしょう。
第13位
ドラグーンS(4秒09)
ドラグーンSはラバー軸ではあるものの軸幅は広くないのでスピード自体はそこまで出なかったのかなと思います。
説明書でも「軸幅が狭く、スタジアム中央から外周に向けてのアタックが得意」といった内容が書いており、もともと高スピードでの爆走を重視したベイではないため記録としては妥当かなと感じます。
他にも、動画を見ていただくとわかるのですが、最初はうまく軌道に乗っていたのですが途中で一度スタジアムの段差に乗り上げてしまったのでそこでタイムロスした感じです。「じゃあ撮りなおせよ」という感じですが、ドラグーンSはもともと軸先の露出が少なく、うまく段差に引っかかりにくく乗り上げてしまいやすいのです。
なので一応この記録でも10回以上試した中では一番いい記録だったのです。うまい人がやれば3秒台は行けそうな感じです。
第12位
ドラグーンGT(3秒83)
ギリギリ3秒代でクリア。ドラグーンGTはエンジンギアターボの機動力によって段差を乗り上げることが多く、記録を出すのに結構苦労しています。
自滅防止のためエンジンギアのパワーも少しチャージを抑えめにしているので、完全まで巻いた状態なら実際のバトルならもっと激しいアタックが可能なはずです!
第10位
ドラグーンビクトリー.St.Ev(覚醒)(3秒70)
エボリューションドライバー覚醒(ラバー軸先端の細かいギザギザの軸が使い込むことで削れて平らな形状になり、新品の状態よりも機動力が高くなっている状態)によってタイムを伸ばすことに成功!3秒台に食い込みました。
ただ、もともと覚醒状態はスタジアムの壁にバンバンぶつかって跳ね返るような動きをするくらい、大暴れします。
そのため記録を出すためには抑えめにシュートせざるを得ず、きれいに周回させる必要のない実際のバトルではさらなる加速が期待できるでしょう。
同率10位
アルティメットドラグーン(3秒70)
プラスチック軸ながらも3秒代の記録を出し健闘しました。
シンプルなフラット軸で長さもあるため、スタジアムの段差にしっかりと引っかかって安定した走りを見せてくれました。単純な扱いやすさ、シュートしやすさという点ではかなり優れています。
ここまで出てきたラバー軸のドラグーンは何かしらの原因でパワーを抑えないと計測できなかったりといったハンデがあったため、アルティメットドラグーンはプラスチック軸ながら全力でシュートできたことも記録に繋がったと言えます。
第9位
ドラグーンファントム.G.V(覚醒)(3秒69)
バースト復刻版第2弾のドラグーンファントムが登場!こちらも、覚醒ドラグーンビクトリーの解説と同様に、軸先が削れた覚醒状態です。
とはいえ、覚醒状態で未覚醒より記録を落とすという結果になってしまいました。
ただし、ドラグーンビクトリーの覚醒でも述べたように、覚醒すると大きく暴走するため本来はきれいな周回を期待するのは難しいです。
なのでどうしてもパワーを抑える必要がありました。それでも未覚醒状態とほぼ同着くらいなので、実際のバトルで全力シュートすればコントロールは難しいものの、スピード自体は未覚醒の状態を圧倒する可能性を秘めています。
第8位
ドラグーンファントム.G.V(3秒59)
いい感じに軸パーツが段差に噛みついて5周走り切ってくれたため、未覚醒状態ながらなかなかの記録を出しました。
とはいえ、未覚醒だとシュートから少ししたらすぐに動きが鈍くなってしまうため、継続的に動き回るという点ではやはり覚醒状態が望ましいかなと思います。
第7位
ドラグーンストーム.W.X(3秒16)
バースト復刻版ドラグーンS。本家Sより大きく軸幅が広がったラバー軸によって高スピードを記録。
ただ、バーストの仕様上背が高めでグリップが利きづらいことや、ディスクがぐらつきやすいことが不利だったかもしれません。
ちなみにドラグーンストームが搭載しているエクストリームドライバーには覚醒機能はありません。
第6位
ドラグーンF(3秒10)
惜しくも2秒代に届かなかったものの、かなり上位の記録を出しました。
ポイントは何と言っても大型のラバー軸。軸先のラバー軸でスピードを出しつつ、軸パーツの上部はスタジアムの段差を上から挟み込む形になりさらに加速。軸パーツ全体でスタジアムにグリップしたことが記録につながりました。
第5位
ドラグーングリップアタッカー(2秒93)
初期型ながらも2秒代を出し上位に食い込みました。
軸幅はドラグーンF以上あり、さらにFと同じように大型の軸パーツを搭載していることで、軸全体でスタジアムの段差を蹴り好記録を叩き出したということでしょう。
また、重量も最軽量のアルティメットドラグーンに次いで軽く、身軽に動くことができたのも要因かな?と思います。
初期型なのでカスタムの際に右回転しかできないデメリットはあるものの、スピード自体はトップクラスという結果になりました。
第4位
ドラグーンMF(2秒76)
ここにきてついにHMSが登場。
ドラグーンMFはバースト版を除けばドラグーンの中でも重量は最も高いのですが、さすがHMS、そこはコンパクトサイズによる小回りを活かして優秀な記録を出しました。
また、軸パーツ形状がドラグーンFと同じというのも大きなポイントです。ドラグーンFと同様に、大型のグリップ軸パーツがスタジアムの段差を押さえつけることでしっかりと段差に食いついた状態で走り抜けることができました。
サイズが凝縮されて低重心になっているぶんドラグーンFより踏ん張りが効いて、速い記録が出せたのかもしれません。
第3位
ドラグーンG(2秒63)
意外にも驚異的な記録を出したドラグーンG!何と言ってもポイントはエンジンギアによる加速力ですね。
シュート直後のファーストクラッチによるエンジンパワーで一気に加速し5周分駆け抜けました。まさにエンジンギアのコンセプト通りの結果と言えるでしょう。
しかも元々の軸先が細長めの形状なので段差を乗り越えづらく、自滅などもせず安定して全力シュートすることができました。安定して使えるという点に関してはドラグーンGTより優秀だと思います。
第2位
ドラグーンMSアルティメットバージョン(2秒60)
第2位はドラグーンMSの進化ベイ、アルティメットバージョン。個人的に優勝候補だと考えていましたが、惜しくも2位に。とはいってもほとんど誤差ですが。
幅広のラバー軸、スピンギア世代に次ぐ軽量、コンパクトボディによる低重心など、小回りの利きやすい条件が揃いにそろっているだけありかなりの記録をたたき出しました。
今回は全体のバランスを考えて5周で検証していましたが、MSアルティメットのランニングコアは軸幅が広いためさらに多くの周回を安定してできるので、検証方法次第ではトップを狙うことも可能でしょう。
第1位
ドラグーンMS(2秒53)
というわけでドラグーンシリーズで最も速い記録を出したのがドラグーンMSでした!これも、アルティメットと同じく軽量、コンパクトサイズといった点から小回りが効きやすいということでしょう。さらに、シュート直後の瞬間的なスピードという点においてはほとんど誤差ではあるもののアルティメットを上回る結果となりました。
MSアルティメットバージョンよりは軸幅は狭いものの、狭いスタジアムにおける瞬間的な加速においては互角以上のポテンシャルを持っていたのかなと思います!
まとめ
以上で検証終了となります。いかがだったでしょうか。
全体的にまとめると、「背が低く」、「サイズ小さめ」、「軽量」、「軸のラバーパーツが大きい(スタジアムの段差に引っかかりやすい)」これらの要素を満たせば満たすほど速い動きになるのかなと感じました。
ただし、ドラグーンGのようにギミックで食らいついたり、覚醒ドライバーなどの暴れすぎてシュートパワーを落とさざるを得なかった機体など例外もありました。
なので、実際にバトルに使う際は安定性を取るのか、とにかく破壊力にこだわるのかで採用するパーツも変わってきそうです。
今回の検証が少しでも参考になったり、楽しんでいただけると幸いです。