2023年3月21日、「ベイブレードの日(3・2・1ゴーシュートの掛け声から)」に発表された、ベイブレードシリーズ第4世代に当たる「ベイブレードX」について解説した記事になっています。
これからベイブレードXを始めようと思っている、あるいは興味があるというあなたも、ぜひベイブレードXについて知っていきましょう。
ではいってみましょう。
ベイブレードXとは
まずはベイブレードXとはなんなのかという、一番の基本から確認していきましょう。
ベイブレードXとは、ベーゴマを現代風にアレンジした商品「ベイブレード」シリーズの第4世代にあたるシリーズです。
「もう遊びじゃない」というキャッチコピーを掲げ、おもちゃの域を超えた「ギアスポーツ」をコンセプトに設計されています。
1999年に登場した第1世代「爆転シュートベイブレード」、2008年に登場した第2世代「メタルファイトベイブレード」、2015年に登場した第3世代「ベイブレードバースト」に続くシリーズで、歴代の全シリーズの要素を取り入れつつ、それに加えて新要素の「エクストリームダッシュ」ギミックを搭載した新感覚のベイブレードになっています。
2023年の7月15日よりスタートし、商品の販売も開始されます。
ベイブレードXの基本構造
ベイブレードXは、「ブレード」、「ラチェット」、「ビット」の3パーツで構成されています。
ブレード
相手と接触する主要パーツ。ベイブレードの顔ともいえるパーツです。外側の刃はメタル(金属)製になっています。
角ばった形状なら攻撃、丸い形状なら持久や防御などに優れた性能になります。
ラチェット
ベイブレードの背の高さに関係するパーツ。背の高さを変えることで重心バランスや、ブレードの刃がぶつかる位置などを調整できます。
ビット
ベイブレードの軸部分。コマ全体の動きに影響します。
また、エクストリームダッシュ性能やバースト耐性もこの部分が担っています(エクストリームダッシュやバーストについては後述)。
バーストとは、バトル中に相手とぶつかった衝撃で、ベイブレードがバラバラに分解されるギミックのことです。ベイがバーストするとその時点で勝負が終了し、分解された側が負けになります。
ビットのバースト耐性の数値が高いほど、バーストされにくくなります。
エクストリームダッシュとは
エクストリームダッシュは、ベイブレードXで新たに追加された要素です。
回転中のベイブレードのビット(軸部分)のギヤがスタジアムの「エクストリームライン」に接触したとき、ギヤがかみ合うことで、エクストリームラインに沿って急加速するギミックになっています。
また、エクストリームラインの終点はスタジアムの中央に向かっているため、エクストリームダッシュが発動すると、加速した状態で勢いよくスタジアムの中央にいる相手にぶつかっていくことができます。
これまでのベイブレードシリーズでは、アタックタイプのベイブレードがスタジアム外周をグルグルと回り続け、アタックタイプ同士が追いかけっこになったり、中央で回っている相手になかなかぶつかれずに泥仕合になることがありましたが、Xシリーズはその点が大きく改善されており、爽快感のあるバトルができるようになっています。
タイプと相性
ベイブレードシリーズは「アタック」「スタミナ」「ディフェンス」「バランス」の4種類があり、どのベイブレードもいずれかのタイプに分類されます。
激しく派手に勝ちたいか、安定した回転で確実にバトルするか、自分の好みで使うベイブレードを選びましょう。
公式チャンネルでも、それぞれのタイプの詳しい解説動画が出ているので要チェックです。
アタックタイプ
激しく動き回ったり、相手を弾き飛ばしたりするのが得意なタイプ。相手をバーストしたり場外に弾き飛ばす勝ち方が得意。
スタミナタイプ
長く回り続けるのが得意なタイプ。粘り強い回転で、相手より長く回る勝ち方が得意。
ディフェンスタイプ
相手の攻撃を受け流したり受け止めたりする守りの戦法が得意なタイプ。相手の攻撃から守り切って粘り勝ちしたり、カウンターで相手を弾き飛ばす勝ち方が得意。
バランスタイプ
複数の性能を併せ持ったり、特殊な性能を持つ万能タイプ。状況に応じて戦略を変えることで、どのタイプともバランスよく渡り合える代わりに、しっかり使いこなさないと本領を発揮できない難しさもあります。
遊び方・ルール
遊ぶために必要なもの
まず用意するものは、「ベイブレード本体」、ベイブレードを回すための「ランチャー」、ベイブレードを戦わせるフィールドの「スタジアム」の3つ。
ほかにも、ランチャーを持ちやすくするためのグリップや、ベイブレードを持ち歩くためのケースなどのサポートアイテムもありますが、まずは上記の3つを最優先で入手してください。
ひとりで遊ぶ場合は、ベイブレード本体だけでなく、ランチャーを複数持っておくと便利です。
ルール
まずは、ランチャーにベイブレードをセットし、スタジアムの上で構えます。
その後、「3(スリー)・2(ツー)・1(ワン)・ゴーシュート」の掛け声で、ベイブレードをシュートし、スタジアム内に落とします。「ゴーシュート」の「シュート」のタイミングで回します。
その後はスタジアム内で回るベイブレードの状況に応じて勝敗が決定し、合計4ポイントを先取したプレイヤーの勝利となります。
勝ち方は全部で4種類あり、それぞれで獲得できるポイントが異なります。
①スピンフィニッシュ
相手より長く回る勝ち方。互いのベイがスタジアム内に残った際に、より長く回ったほうが勝ちになります。スピンフィニッシュで勝利した場合、1ポイントが加算されます。
②オーバーフィニッシュ
相手のベイブレードを、スタジアムの角の部分の「オーバーゾーン」に弾き飛ばす勝ち方。オーバーフィニッシュで勝利した場合、2ポイントが加算されます。
③バーストフィニッシュ
相手を破壊する勝ち方。破壊といっても物理的に壊すわけではなく、バトル中の衝撃で相手のベイブレードのパーツを分解するといった意味合いです。バーストフィニッシュで勝利した場合、2ポイントが加算されます。
ブレード・ラチェット・ビットすべてがバラバラになったり、ブレードのみ・ビットのみが外れたりなど、分解のしかたにいくつかパターンがありますが、ひとつでもパーツが外れた時点でバーストが成立します。
また、バーストした時点でフィニッシュが確定するため、バラバラになった後に軸部分だけが回っていたりしても、そのベイブレードが生き残っているという扱いにはなりません。
④エクストリームフィニッシュ
相手のベイブレードを、スタジアム中央外側の「エクストリームゾーン」に弾き飛ばす勝ち方。本シリーズで初搭載された新しい勝利法。エクストリームフィニッシュで勝利した場合、3ポイントが加算されます。
リバース
ベイブレードがエクストリームゾーンやオーバーゾーンの場外に飛ばされた後に、跳ね返ってスタジアム内のバトルゾーンに復帰すること。
回転した状態で復帰した場合バトルが続行されます。
ベイブレードバーストシリーズのスタジアムでも起こることのある現象でしたが、ベイブレードXシリーズにて正式に名称が定められ、明確にルール化されるようになりました。
リバースは逆転勝利を狙えるだけでなく、場外負けだと2ポイントあるいは3ポイント取られてしまいますが、スタジアム内に復帰することで、仮に負けてしまってもスピンフィニッシュに持ち込むことで、取られるポイントを1ポイントのみにし相手の得点を減らせるというメリットもあります。
細かい判定について
例えば、1回のバトル中に、片方のベイがバーストし、もう片方のベイがオーバーした場合などは、より早くその決まり手が発生したベイブレードの負けとなります。
詳しい判定については公式チャンネルで動画が掲載されているので、実際の映像も合わせて確認してみてください。
バトルの勝敗の概要は2:19、難しい判定の際の具体例は4:36から紹介されています。
改造
ベイブレードシリーズの醍醐味のひとつが、ベイブレード同士の部品を組み替える「改造」です。カスタマイズと呼んだりもします。
ベイブレードは、それぞれパーツに互換性があり、部品を付け替えることで自分だけのオリジナルベイブレードを作ることができます(ベイブレードバーストとベイブレードXのように、世代が違うもの同士では合わせられません)。
例えば、アタックタイプとスタミナタイプのベイブレードがあれば、ビットを入れ替えることで、攻撃力の高いブレードをスタジアム中央にとどめたり、丸くて持久力の高いブレードを激しく動き回るようにセッティングすることができます。
始めるのにオススメの商品
ここまでベイブレードXについての概要を紹介しました。
おもしろそうなのはわかったけど、結局どれを買えばいいのか。
ベイブレードXは2023年7月15日にスタートするシリーズで、スタート時には多くの商品が同時に発売されます。
そのためどれを買えばいいのかわからないと思うかもしれませんが、とにかく大事なのは、「ベイブレード本体」「ランチャー」「スタジアム」、この絶対必要なアイテムをそろえることです。
ベイブレード本体には「スターター」と「ブースター」があり、スターターにはベイブレードとランチャーが同梱されており、ブースターにはベイブレードのみが入っています。
スタジアムは、単品で購入するか、セット商品に付属しているパターンがあります。
自分の手持ちのアイテムやほしいアイテムに合わせて、よく確認しながら購入を検討してください。
まとめて揃えたい時にオススメ
「とりあえず難しいことはわからないから、必要なものだけ一気にそろえたい!」そんなあなたには「BX-07 スタートダッシュセット」がオススメです。
この商品には、アタックタイプのベイブレード「ドランソード」1つ、コマを回すための「ランチャー」および、ランチャーを握りやすくするための「ランチャーグリップ」、対戦フィールドの「スタジアム」がまとめて入っています。
この商品を一つ買うだけで、必須アイテム一式を確実にそろえることができます。
ただし、あくまで一人分の内容で、各アイテム一つずつしか入っていません。なので、家族で遊ぶ場合や、一人で対戦したい場合などは、ベイブレード本体やランチャーをもう一つ追加する必要があります。
実際に対戦させたい場合は、スターターのベイブレードをもう一個買えば必要なアイテムがそろうので、併せて購入するのがオススメです。
好きなベイブレードで始めたい場合
お気に入りのベイブレードで始めたい場合は、ベイブレード単品、ランチャー、スタジアムをそれぞれ単品でそろえるのがオススメです。
ほしいベイブレードが「スターター」の場合はベイブレードを回すためのランチャーも一緒に入っていますが、「ブースター」の場合はランチャーがついていませんので注意しましょう。
シリーズスタート時点ではランチャー単品での販売はないので、単品でそろえる予定の場合は、必ずスターターセットを最低1つは購入しましょう。
家族で対戦などする場合は、スターター2個、スタジアム単品でそろえると良いでしょう。
改造してみたい場合
ベイブレードの改造をしてみたいから、いくつかベイブレードを買いたい!という場合には、ブースター商品や、「BX-08 3on3デッキセット」がオススメです。
スターターは、ランチャーも同梱されている分値段が高くなっているので、何個も買おうとすると出費がかさんでしまいます。
しかしブースターやデッキセットは、ベイブレードのみが入った商品になっている分安く手に入るので、パーツをたくさん手に入れていろいろ組み換えをしてみたい、という場合はこれらの商品でベイブレード単品を増やすのがオススメです。
余裕があれば買っておきたい便利なアイテム
ベイブレードを遊ぶために必須ではないものの、財布に余裕があるならそろえておきたいアイテムです。
ランチャーグリップ
ランチャーに取り付けるグリップパーツ。ランチャーが拡張されることで持ちやすく、しっかりと握ることができるようになるので、安定してベイブレードをシュートすることができます。
ベイブレードを遊ぶのに必須の商品ではありませんが、大抵のプレイヤーはランチャーにこれをつけて遊んでいるので、買えるなら率先して買っておくべきアイテムになっています。
第3世代ベイブレードバーストが流行した時期も、ランチャーグリップが人気で入手困難だったことがあるので、見つけたらできるだけ確保しておくといいかなと思います。
ベイバトルパス
ランチャーに取り付けるアイテム。
これを取り付けた状態でベイブレードをシュートすると、シュートパワーを計測することができます。
また、スマートフォンのベイブレードXの公式アプリとも連動しており、ポイントをためることで限定のレアベイブレードを手に入れることができたりするます。
また、オンラインマッチも実装予定とのことですので、これを持っていればよりベイブレードを楽しむことができます。
とはいえ、値段が3000円を超えることや、100%楽しむためにはスマホと合わせて使う必要があるなど、子どもなどが使うにはやや敷居の高い部分もあるので、状況に応じて購入を検討するのが良いと思います。
3on3デッキケース
ベイブレード3つを収納できるケース。
イベントや大会に参加するなど、ベイブレードを持ち歩く予定があるなら、これをあわせて入手しておくと便利です。
まとめ
今回はベイブレードXについて、初心者向けに内容を紹介しました。
繰り返しになりますが、興味を持った場合は、ベイブレード本体、ランチャー、スタジアムの必須アイテムをそろえるところからスタートすると良いでしょう。
実際に遊んでみて楽しいと思ったら、少しずつアイテムを追加していく、というやり方もオススメです。
ベイブレードシリーズはどんどん新商品や新しいパーツが販売されていくので、続ければ続けるほど改造の幅なども広くなっていき楽しさが増していきます。
コマを回して戦わせるだけなので、特に難しいこともなく誰でも簡単に始められるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
2023年、7月15日に販売開始です。発売日をしっかりチェックしておきましょう。